高齢者や障害者の食事への注意点
生活援助の中でも、生存に直接かかわり、楽しみでもある、食事について考えてみましょう。
私たちホームヘルパーとしては、まず、食事に関して高齢者が抱えやすい問題点を知る必要があります。
高齢者には、生理的変化として、@歯牙の損失、A嚥下反射の低下、B消化管の萎縮などの変化、C消化液の分泌低下、D腸管の蠕動運動の低下、E味覚・嗅覚・視覚などの感覚機能の低下、F活動量の減少・筋力低下・まひなどの運動機能低下がみられます。
また、これらが原因となって、栄養や食生活上の問題点が発生する場合があります。
ホームヘルパーが、様々な問題点を抱える高齢者の生活援助を行うときに、この問題点に対して理解するのはもちろんですが、さらに、必要な援助の内容、援助の方法というものを知らなくてはなりません。
具体的な食事の援助方法としては、咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)機能など障害の状態に合わせて、メニューを工夫する必要があります。
また、食べやすさについては、調理方法によって対応することができますが、食材の選択も見逃すことのできない重要な要素となります。
いずれにしても、利用者の身体状況や障害の程度に応じた、食材の選択や調理方法の工夫が必要となってきます。
一般的に行われている方法としては、出来上がった料理をミキサーにかけたり、食べやすい大きさに調えた刻み食にしたりする方法があります。
また、汁物については、むせを防ぐためにゼラチンを加えてとろみを付けた状態で提供したりします。
しかし、これらの加工は、利用者の食事に対する楽しみを奪ってしまう面もあり、考慮が必要だと思われます。
最近では、できるだけ元の状態に似せた調理方法を工夫されるなど、むせなどの危険を排除しつつ、食べる楽しみも味わってもらうための取り組みも行われています。