廃用症候群について
廃用症候群とは、寝たきりや、ギプスなどの身体の一部の固定によって生じる機能の低下のことをいいます。
私たちホームヘルパーに関わってくるのは、高齢者が寝たきりになったりして、全身の機能低下を起こしてしまうケースです。
安静や家の中だけの生活というものは、必ずと言っていいほど廃用症候群を起こしてしまい、身体だけでなく全ての心身機能の低下が起こってきます。
@精神機能(知的活動)
安静にしていたり刺激の乏しい家の中だけの生活では、ものを考えたり判断する精神機能が衰えます。
まずは活動意欲の低下を生じ、進行すると認知症へと移行することがあります。
A筋力低下や筋肉の萎縮
活動の力源となる筋肉が萎縮し、立って歩くのが困難になってしまいます。
1週間の絶対安静で、筋力が10〜15%も低下してしまうといわれています。
カゼで寝込んだのがきっかけで寝たきりになってしまったということも多く見られます。
B心肺機能の低下
全身に酸素や栄養素を送る心臓と肺の機能も低下します。
3週間の絶対安静で、心肺機能が20〜30%も低下するといわれています。
心肺機能が低下すると、立ったり歩いたりした時に動悸や息切れがしたり、めまいがしたりします。
C関節拘縮
関節の動きがなめらかでないと、手足を自由に動かすことができませんが、関節を動かさないでいると、4日ほどで拘縮が始まり、3週間もすると動きの制限がはっきりわかるほどになります。
ホームヘルパーは、高齢者や廃用症候群のことをよく理解したうえで、日常の生活を援助するだけでなく、どのようにして利用者が廃用症候群にならないように働きかけるのか、といったことも考える必要があるのではないでしょうか。